年下カレシに蜜な罠

「大丈夫だよ、俺がいるから」

「うん」



大丈夫…
凜久もいるし

大丈夫―――。




――カチャ


意を決して玄関のドアを開けた。





「おはよう、瑠璃…早いのね」

あの日と同じように口元に微笑を刻みながら先に口を開いたのは瑠奈だったんだ――。


何も答えられずに黙っていると。




「瑠璃は遊くんの事どう思ってるの――？」

いつの間にか、刻まれていた微笑は消えていて。

いつになく真剣な表情をした…瑠奈。



どうって、―――。