「凜久――……」 凜久のまとったピンク色のオーラに包まれ、ふたりの間に甘いメロディが流れ始めた瞬間。 ピピピピピ――- 「ひゃあああっ…」 目覚ましの音にびっくりして起きると、そこはベッドの上。 くしゃくしゃになったタオルケットを、握り締めていた事に気が付く。 「――…あ、れ?」 フルフルと辺りを見回すと、いつもとなんら変わらない部屋。 机に、カーテン、窓。 ど、どこからが夢だったの?