『…うっ、凜久――』 電車の中での出来事、 遊くんに会ったこと…… 凜久がいない間に、いろんなことがあったんだよ。 「凜久――、」 『…瑠璃…なんかあった?』 ダメ、あと1日の我慢なんだから あのことは、……言わない。 言えない、よ――。 「ご、ごめんね――…凜久の声聞いたら急に安心して…それでっ」 『――俺も…。今日の朝電話したばっかなのにね』 本音を話しながら、どうにかあの事を隠した。 電話越しに聞こえてくるのは、凜久の寂しさが混ざり合った ――甘酸っぱいため息だった。