つい最近彼氏にフラれた。
別に好きだった訳じゃないけど、なんかムシャクシャする。
こんな時は海に行くのが一番!
浜辺は私にとって宝の山のよう。
貝殻や瓶の破片でいろいろ作るのが私の趣味だったりする。
使い慣れた電車に乗り揺られる事20分。
窓から吹き込んでくる潮風が心地良い。
人のいない駅を出て歩いてみれば夕日の朱が私を包みこむ。
低めの堤防によじ登れば、遮る物のない絶景が目の前に広がる。
しばらく眺めていると朱一色だった景色に黒い点が増えていた。
目をこらして見てみると全身ずぶ濡れの男の人が海から歩いてきていた。
今はまだ海に入るには少し早い時期な上に服を着たままだから怪しすぎる。
(何あの人、変なのには関わらないでおこι)
私が完全無視と決めたにも関わらずその男はどんどん近付いて来ている。
(正直ヤバそうだなぁ〜。そろそろ逃げよ!)
堤防から飛び下りようとした瞬間に私の目標である着地点とは違う方からニュッと頭が出た。
突然の事でヒッと引きつった声が出てしまった。
「ねぇ君。こんな所で何やってるの?」
はぁ?聞きたいのは私の方だよ。
「そ、そちらこそ…。」
「俺?俺は探し物!」
その人はにひひっと笑ってみせたが何処となく寂しい感じがした。
変に勘が鋭い私を気味悪がる人だっていたぐらいだ。
私の勘とやらは凄いらしい。
だから彼には辛い事があるのだと分かった。
「婚約指輪探してんの。俺フラれちゃったんだ!」
辛い顔のまま話すものだから、ついいつもの毒舌を炸裂してしまった。
「誰もそんな事聞いてない」
別に好きだった訳じゃないけど、なんかムシャクシャする。
こんな時は海に行くのが一番!
浜辺は私にとって宝の山のよう。
貝殻や瓶の破片でいろいろ作るのが私の趣味だったりする。
使い慣れた電車に乗り揺られる事20分。
窓から吹き込んでくる潮風が心地良い。
人のいない駅を出て歩いてみれば夕日の朱が私を包みこむ。
低めの堤防によじ登れば、遮る物のない絶景が目の前に広がる。
しばらく眺めていると朱一色だった景色に黒い点が増えていた。
目をこらして見てみると全身ずぶ濡れの男の人が海から歩いてきていた。
今はまだ海に入るには少し早い時期な上に服を着たままだから怪しすぎる。
(何あの人、変なのには関わらないでおこι)
私が完全無視と決めたにも関わらずその男はどんどん近付いて来ている。
(正直ヤバそうだなぁ〜。そろそろ逃げよ!)
堤防から飛び下りようとした瞬間に私の目標である着地点とは違う方からニュッと頭が出た。
突然の事でヒッと引きつった声が出てしまった。
「ねぇ君。こんな所で何やってるの?」
はぁ?聞きたいのは私の方だよ。
「そ、そちらこそ…。」
「俺?俺は探し物!」
その人はにひひっと笑ってみせたが何処となく寂しい感じがした。
変に勘が鋭い私を気味悪がる人だっていたぐらいだ。
私の勘とやらは凄いらしい。
だから彼には辛い事があるのだと分かった。
「婚約指輪探してんの。俺フラれちゃったんだ!」
辛い顔のまま話すものだから、ついいつもの毒舌を炸裂してしまった。
「誰もそんな事聞いてない」