男の子たちは自分たちの荷物を適当に置いてから
夕食の準備に取り掛かった。
キャンプ場なだけに
火を熾さないといけない。
女の子たちは素早く荷物を整理して
食材を洗ったり、男の子たちの手伝いをしたりして
それぞれの役割をやっていた。
時折、カメラを持って来ては皆で撮って
笑っていたり、
蒸していた野菜が何故か
「パーーン」
と音を鳴らしたり
キャンプならではの楽しみを味わいながら夕食の準備をしていた。
その時
私の携帯が大きく鳴っていたいたので
バンガロの中で電話をした。
皆の前では「会社の人」と名乗っていたが
実は「後輩」からだった。


