「すいません。片瀬くんいますかぁ??」

ぴくぴくと青筋が浮かんでいるのは気のせいか。

顔が引き攣っているのは気のせいか。

あたしにはわかりません。


「花崎さん。何かな??」

爽やかな笑顔とともに、何かな?と聞いてきたこいつに。

初めて殺意を覚えた。

「ちょおっと話しがあるのぉ」

あたしはそう言って片瀬水紀の腕を引っ張り歩きだした。




「どういうこと?!!」

空き教室に入り、片瀬水紀に詰め寄った。

「どいうことって?」

片瀬水紀は意味がわからないという顔をした。

こいつ…!しらばっくれた!!!