お嬢様GAL&王子様ヤンキー

「エリカっ!!!」


寺本が走って来た。


「てっ・・・」

「んっの馬鹿っ!!!何夜中に外出てんねん!危ないやろ!襲われたりしてたらどないすんねん!!!」

「ご、めん・・・」

「はぁ・・・怪我は?」

「ない・・・あ、のっ、寺本っ」

「なん?」

「さっきは、いっぱいひどいこと言ってごめんなさいっ!!!」

「別にエリカが謝ることちゃうし。いきなり婚約者が現れたら誰だってあーゆーこと言うもんやろ」

「ごめんっ・・・」



エリカは寺本に抱きついた。

寺本もエリカを抱き返しながら慰めるように優しく言った。


「今度からは夜外出たらあかんで?」

「んっ・・・」

「ならええ」