いつもふざけてお調子者の顔では無く、何処大人びていて真剣な顔だった。
 
 
 
『何が??』
 
『……いや、色々とだよ……』
 
 
『……意味分かんない!!』
 
 
 皆が楽しく歌って盛り上がる中突然の事に驚き立ち上がりその場を立ち去ろうとした。
 
 
 
『もし辛いなら、俺や紗英達もいるから……』
 
 
『…………』
 
 
『そんな悲しい顔するなよ』
 
 
『!!!!』
 
 
 私の腕を掴み止める彼の手を振りほどき、自分の顔色が変わるのを感じた。
 
 
『…いて』
 
 
『ほっといて、私に関わらないで!!』