いちごみるくのフェロモン

「えへへっ。。」


イルカのぬいぐるみを抱きしめながらリリとカイは家路につく。


リリはピンク、カイは水色のイルカのぬいぐるみをそれぞれもっている。


「そんなにうれしかった??」


「うん!カイとおそろいなんだもん!」


満面の笑みのリリにカイも自然と笑顔になる。


「お礼はリリでよろしく。」


「…また飲むの!!??」


「ココに来てからまずいのしか飲んでねーんだよ。」



もうすっかり、暗くなった街を2人は腕を組みながら歩く。


疲れた顔の人間や、うるさく騒ぐ人間も、2人はなにも思わない。


自分たちは自分たちの時を行く。


2人だけ、時間はゆっくりと進んでいった。