もちろん、偽りの笑顔。


カイの邪魔はできない。


そう考えての行為だ。


でも…カイは…気づいていない。


それが、安心することでもあって…


寂しく思うことでもある。


「あらぁ。カイ。かわいい子連れてんのね。」


「…ミサキ。」


部屋の中に入ってきたのは、女の人。


やけに露出の高い服を着て髪を上げてめがねをかけている。