「まぁ、あの子ココに住むんだろ。だったら、お前と一緒に住んだほうがいいと思うぞ。」


シンがそういった。


「えっ…リリ魔界に帰るんじゃないのか?」


「さっき、引越し業者が来てたからココに運べって言っといた。」


シンが指差すところに2,3個のダンボールがあった。


「情緒不安定なら、傍においといたほうが安心だろ?」


そう言うとシンは帰っていった。


空はもう赤く染まりつつある。沈んでいく夕日をカイは見ていた。


「リリをどーにかして…魔界に帰さなきゃな…。」


そういってリリが眠る部屋へと入っていった。