「みんないらっしゃい」


ニコッといつも通りの笑みで3人を歓迎する。


「詩保ー。顔色良さそうだね。よかった」


「ふふ。楓は心配し過ぎだよ。あたしは元気だよ」


「そだよね。なんか会えないと大丈夫かな?って心配になっちゃって」


「会えないって昨日もあったでしょ。楓って過保護なお姉ちゃんみたい」


「もうなんでもいいよ。詩保のお姉ちゃん楽しそうだし」


もう何の話かわかんなくなった所で冷静な秋維の言葉がいつも入る。


その一言で2人は話を止め秋維と蛍斗を見る。




「秋ちゃん 蛍斗。いらっしゃい。なんか飲み物いる?」


「うーん 今は特に大丈夫だよ」


「そっかぁ。秋ちゃんは?」


「んなことより座ってろよ」


「大丈夫だよ。もうホントに過保護なんだから」


ぷうっとほっぺたを膨らまして拗ねたような仕草をする。


「はいはい。俺が悪かったです。でも特に喉も乾いてねえし。ほら機嫌直せよ。んな拗ねてると可愛くないぞ」


「元から可愛くないからそんな心配いりません」


「ったくわかってないんだから」


詩保に聞こえない声で呟く。


「ん?何か言った?」


「なんでもない。
ってか何で今日はリビングにいんの??」


「今日は天気良いから窓際で陽なたぼっこしてたの。ポカポカして気持ちいいんだよ」


「いいなー。あたしも詩保と陽なたぼっこしたかった」


ずるいっといった表情で楓が言う。


「じゃあ今度の休みにみんなでしよ。いいでしょ蛍斗?」


「おう。楽しそうだなっ。俺お菓子とか持ってくるわ」


「秋ちゃんも平気?」


「ああ。でもあんまり陽なたにいて焼けたりしたら大変だな。詩保焼けたら赤くなるから顔だけ真っ赤になったりしてな」


ははっと笑う秋維。


「もう 秋ちゃんホントに意地悪なんだから。ちゃんと日焼け止め塗ります」


イーと怒ったような顔しながら言った。