─放課後─ 「秋維 帰ろー。蛍斗が待ってるよ」 秋維の席の前で楓が呼ぶ。 「ああ」 教科書のあまり入ってない鞄を肩にかけ教室を出ていった。 ピーンポーン 「はい。今開けるわね」 ガチャガチャ 「いらっしゃい」 ニコニコと詩保のお母さんが3人を歓迎する。 「「「お邪魔します」」」 「詩保 今リビングにいるわよ」 「あっそうなんですか」 「ええ。だからどうぞ」 リビングの方へ3人を促した。