「じゃあな。山上 秋維。また明日」
来た時と大分テンションが変わった少し暗い表情をした楓の手を引きながら帰っていった。
「ここでいいだろう」
普通のどこにでもあるような住宅地に囲まれた公園へと歩みを進めた。
もうだいぶ日も傾いてるので人影もほとんどない。
空いてたベンチの方へ行き、そこに腰掛けた。
遠くの方からカラスの鳴き声が聞こえてくる静けさの中秋維がゆっくりと口を開いた。
「・・お前詩保に病気のこと聞いたんだよな」
「・・・・・ぁあ。」
じっと見つめてくる秋維から目をそらし答えた。
「そっか・・。やっぱり話たんだ・・。」