君の声



 「立夏様?」

 「あ、うん…行こうか」


立夏が車に乗ると一度本家に寄ることなっているためすぐには由衣には会えない


 (…早く会いたいよ…由衣)


 「立夏おめでとう」

 「ありがと、母さん」

 「お父さんはパーティーまでには帰ってくると思うわ」

 「そう…じゃぁ…また…」

 「立夏!」

 「はい?」

 「ちゃんと由衣さんと来なさいよ?」


念を押す里香子に苦笑いを浮かべて頷いた立夏


 「さっ帰ろう、篠田さん」

 「はい」