君の声



* * * * *


 (やっぱり…亮介に送ってもらえばよかった…)


どこにどういけば良いのかもわからずふらふらと歩いていた


 「ねぇねぇ暇なら俺とイイコトしない?」


 「えっ…」

 「いいでしょ?店は近くにあるし」

 「やっ…」


ホストと思われる男は上品な服装の由衣がどこぞのお嬢様と勘違いしていた

 「やっ!」

 「いいじゃん、お酒もあるしイイコト出来るしっ」


ホストは由衣にお構いなく手を引っ張る


 (やだ!…)


由衣はパーティーの時も同じようなことをされたのを思い出した


 (やだやだっ!…りっ…)