君の声



* * * * * *


 「ここ…」

 「久し振りだよね」


立夏に手を取られてBMWから降ろされる


 「施設……」


約2ヶ月ぶりの施設


 「あっ!由衣ねぇだ!」

 「えっ?あっ!由衣姉ちゃん!」


施設に入ると子供たちが目を輝かせて由衣に走り寄ってきた


 「みんな…元気だった?」


由衣はかがんで目線を合わせて言うと子供たちは目をぱちくりさせた


 「由衣ねぇしゃべった!」

 「由衣姉ちゃん声きれい!」


 (あ…自然にでちゃった…)

子供たちと戯れている由衣を置いて立夏は南の部屋に向かった



コンコンッ


 「はい?」