「ほんとに俺の気持ちわかってないの?結衣」


シュンとした後に真面目な顔になったリュウは結衣に聞いた。


「気持ちって・・・・・・わたしもリュウの事は好きだよ?悠祐も好きだし珠ちゃんはもっと好き」


横にいる珠代が苦笑いを浮かべている。



「リュウ、結衣はおこちゃまだからグループでワイワイしているのが好きなんだよ」



リュウがうなだれて結衣は困った顔になると、珠代が助け舟を出した。



「結衣はおこちゃまなんかじゃないぞ?胸だってあるし一人前の大人の女だ!」


話が突拍子も無い方向へ進んでいく。



結衣はリュウの口から「胸」と聞いて朝の痴漢を思い出してしまった。



――もう信じらんないっ!