「玲央、カメラを持つあたしが好きって言ってくれたのに……」



行き過ぎかな?って思ったけれど、あたしは言ってみた。



「もちろん好きだよ でも食事の時ぐらいは俺に集中して」



玲央の思いがけない言葉に、あたしは赤面した。



「なっ!何を言ってるのっ!?」



戸惑うあたしの手に玲央の手が重なる。



「これからの時間は俺だけを見ていて」



甘い言葉に心臓がトクンと鳴る。



「玲央……」



あたしは頷くのが精いっぱいだった。