「前のと同じモデル……」


使い慣れたカメラと同じものだった。


結衣の目が潤み始めた。



「玲央……」



「こっちで買ったんだ」



結衣の持っていたものと同じカメラを探すのは骨が折れたが。



「玲央、ありがとう!」



きっと、大変だったに違いない。



結衣は玲央の気持ちが嬉しかった。



立ちあがると、玲央に抱きついた。



何事かと、食べに来ていたお客さんに思われても構わない。



「玲央、最高」



玲央の頬にキスをしたあたしだった。