それでも、玲央とふたりっきりの旅行に胸が高鳴るのは抑えられない。



お家に戻ってからランチを食べている時でさえ、なんだか玲央を意識してしまう。



気がつくと、玲央を見ているあたし。



ランチはおば様が作ってくれたちらし寿司。



食欲が無かったみたいだからと言って綺麗な笑みを浮かべるおば様。



「とてもおいしいです」



おいしくて箸が進む。



星羅ちゃんはお友達と遊びに行っていない。



おじ様はお仕事で今日は遅いらしい。



おば様はあたしたちがいて嬉しそうだった。