玲央に抱きしめられて横になっているうちに、あまり眠れていなかったあたしはいつの間にか眠ってしまった。


玲央の腕の中で幸せを感じながら。



目が覚めると、玲央はイスに座って本を読んでいた。



あたしの動く気配に玲央の視線が本から動く。



「あたし、どのくらい寝てた!?」



慌てて起き上がって玲央に聞く。



「2時間くらいかな」



「うわっ!そんなにっ?もうっ!起こしてくれれば良かったのに」



壁にかかっている時計を見ると、お昼になりそうだった。



「疲れているんだから起こせないよ」



玲央はイスから立ち上がってベッドに近づいてきた。