「結衣、結衣?」


玲央の声で目が覚めたあたしはここがどこなのか一瞬忘れていた。



いつもの自分の部屋だと勘違い。



って・・・違う!ベッドのふかふかさがまったく違う。



慌てて起き上がると笑っている玲央がいた。



「大丈夫?夕食だけど?」



「いけないっ!」



転がるようにベッドから降りるとスリッパに突っかかり転びそうになった。



「落ち着けよ」



腕を支えられて結衣は深呼吸をした。