玲央の住まいはロンドン市内から車で30分ほどの豪邸が立ち並ぶ高級住宅街の一画にあった。



周りの豪邸がかすんで見えるほどのお屋敷と敷地。



玲央がゲストルームを案内してくれた。



ゲストルームは白一色のお部屋だった。



白いドレッサーに純白のベッドカバー、レースがたっぷり使われてまるでお姫様のお部屋みたいだ。



カーテンもレースたっぷりの白。



それを見たあたしは開いた口が塞がらない。



「すごいお部屋・・・・・・」



「えっ?」


玲央は窓を開けていた。



そよそよと爽やかな風が入ってくる。



「すごいお家だね?あたしの家なんてすごく狭く感じたでしょう?」



結衣の家のリビングや自分の部屋をふと思い出す。



「日本であの家なら広いだろ?それに俺は結衣の家の方が好きだよ」



ここは広すぎて落ち着かない。