「れ・・・・・・お・・・・・・」


アクエリアスのペットボトルを持った玲央が立っていた。


「後は任せたよ?」


信也は玲央を部屋に入れると出て行った。



本当はふたりっきりにしたくない父親の気持ちではあるが。



ドアがパタンと音をたてて閉まると玲央がベッドに近づいた。



「今は何も考えずにイギリスへ行こうな?」


「玲央・・・・・・」



蓋を開けられたペットボトルを差し出されて受け取る。



「あさっての便のチケット取ったからそれまでに体調整えろよ」


先ほど信也が座った場所に玲央が座り笑みを浮かべている。