話し声に玲央は目を覚ました。


――結衣?


玲央は起き上がり結衣の部屋に行った。



結衣は身体を起こし両手を顔に置いて泣きじゃくっていた。



「結衣、もう大丈夫よ 何も気にしなくて良いの」



多恵子は結衣の肩に手を置いて慰めるが。



「多恵子さん、」


「玲央君・・・・・・」


振り返った多恵子の顔は疲れていた。



「俺が結衣に話しますから休んでください」



「でも・・・・・・」



「少し結衣と話がしたいんです」



玲央は多恵子を安心させるように微笑むと部屋には2人っきりになった。