「後は俺に任せて、玲央はイギリスに行くまでここで大人しくしていれば大丈夫だ」


「はい」


玲央はさすが信也さんと思った時、2階で多恵子の悲鳴が響いた。



「「!?」」



信也と玲央は顔を見合わせた。



「結衣っ!!!、やめなさいっ!」



多恵子の必死の声に2人は階段を駆け上がった。



部屋のドアを開けた時、何かが割れる大きな音がした。



ガシャーーーン!!!


「どうしたんだ!?」



結衣が荒い息を吐きながら窓際に立っていた。


窓は大きく開かれていた。



「結衣!?」



玲央は目を見張った。



一眼レフのカメラを持ってぶるぶると身体を酷く震わせている。