話はもっぱらイギリスにいる拓海おじさんと葉月おばさん それに玲央の妹 聖羅ちゃんの話題だった。



部屋での態度が夢のように玲央は感じよく信也と多恵子に話している。



――わたしは会話の中に入れない。たぶん口を開いたらぎこちない言葉しか出てこない。


結衣はまだあの言葉を考えていた。


――昔の僕じゃなくないって・・・・・・どういう事?


その言葉が引っかかってしょうがない。



「結衣、どうしたの?」


多恵子がぼんやりしている結衣に声をかけた。


「えっ?な、なにも?どうして?」


急いで箸を目の前のおかずに伸ばす。