髪の毛を乾かしてから玲央の部屋をノックする。



立っていたのかすぐにドアが開いた。



「結衣、どうした?夜這いにでも来たのか?」



クスッと笑って聞く玲央に結衣は耳まで真っ赤になる。



「よっ、夜這いって!まだそんな時間じゃ――」



玲央の手が伸びて結衣は部屋に連れ込まれた。



「やっぱりその気があったんだ」



乾いたふんわりした茶色い髪に手を差し入れ自分に引き寄せる。



引き寄せられると少し薄めの唇が重なる。



啄ばむようにキスをされて結衣は玲央の腰に腕を回した。