――なんか・・・・・・玲央が遠い存在に思えてしまう。


玲央に比べたらあたしはなんの特技も無いただの女子高生。


「結衣?結衣?」


玲央の声にハッとする。



電車を待っている短い時間に結衣は物思いにふけってしまった。



「どうしたんだ?」



「え?う、ううん なんでもない それより玲央、遊園地に行きたいな」



絶叫マシーンに乗って思いっきり叫びたい気分だ。



「遊園地?」


「うん、デートしよう?」


「OK 帰って着替えたら行こう」