「・・・・・・結衣 俺じゃだめなんだよな?」


そう切り出されて結衣は目を見張った。



「リュウ・・・・・・」


頷けばリュウを傷つけそうで出来ない。



「正直に言えよ 俺なんか気にせずに ・・・・・・っていうか、お前があいつを好きなのは分かっているけどな 結衣の口から聞きたいんだ 俺にはもう望みがないって」



本当はそんな事を言うつもりじゃなかった。



あいつなんかよりも俺の方が何十倍も結衣が好きだ。



俺だけを見て欲しい。



そう言いたかった。



だけど結衣の悲しそうな顔を見ていたらそんな言葉しか出てこなかった。