結衣はだらだらとした足取りで階下に降りた。



「結衣?朝っぱらからだらけているわね?しゃんとしなさい!」



キッチンに姿を見せた結衣に多恵子が叱る。


すでに玲央は席についてパンを食べている。



「おはよう」



叱られて舌をこっそり出した結衣に玲央は笑いながら言う。



「おはよ♪ 玲央」



――朝から玲央の笑顔が見れちゃった♪



「にやけていないで早く食べちゃいなさい 玲央君に置いていかれるわよ?」



「はーい」



結衣は席に着くとトーストをかじった。