――やっぱり玲央に迎えに来てくれたお礼言った方が良いよね・・・・・・。



制服のまま隣の玲央の部屋のドアを叩いた。



「玲央~?」



部屋の中から返事はない。



――まさかもう眠ったって事はないよね?



結衣はおそるおそるドアを開けて中を覗いた。



玲央は背を向けて電話中だった。



「ああ、母さん こっちの生活に慣れたよ」



――葉月おばさまと話しているんだ。



結衣は聞いては申し訳ないとドアを急いで閉めた。