チョコを渡した結衣はキッチンへ行き麦茶を用意していると、多恵子がやって来た。



「なんか、ご機嫌ね?結衣」



意味ありげに微笑む母に結衣は目をそらした。



「ママ、勘ぐらないで!」



そう言って麦茶をグラスに注ぐ結衣。



「言ったでしょう?何かあっても良いわよって?」



「な、なに変なこと言うのっ!?」



動揺して手がグラスに当たり倒れそうになる。