親たちはとても仲が良くて遅くまでどっちかの家にいる時は必ず2人で眠った。



玲央を真ん中に小さな聖羅もいれて川の字になって眠ったものだ。



だけどいつも玲央は結衣の方を向いていて眠ってくれていた。



「ん?結構俺たちほったらかしにされていたからな」



フッとあの頃を懐かしむように玲央は笑った。



「あの頃が一番楽しかった。・・・・・・帰ってきてくれて・・・うれしい・・・・・・」



結衣は眠りに引き込まれた。



玲央はあっけなく眠ってしまった結衣を見て更に微笑む。



「俺も・・・・・・うれしいよ」



その言葉を眠ってしまった結衣は聞けなかった。