「心臓に悪い・・・・・・」


「え?し、心臓に悪いって?」



結衣が顔を上げて玲央をまじまじと見る。



「いや、なんでもない」



クルッと上を向いた結衣の長いまつげが伏せられると同時に唇が重なった。



結衣が玲央の唇にキスをしたのだ。



「玲央、傍で寝たい・・・・・・」



「俺にも限界があるんだけど・・・・・・まあ いいか・・・・・・」



布団カバーをめくると2人はベッドに入った。



玲央の腕に抱かれた結衣は嬉しい。



「ねえ、玲央・・・・・・小さい頃は良く一緒に眠ったね?」



イギリスへ行くまでの事を思い出していた。