「あたし・・・・・・そんなの気にしない・・・・・・」



言ってしまってからハッとして両手を口に持っていく。



「バーカ、お前が気にしなくても俺が気にするの」



腕を結衣の方に上げた。



コツンと叩かれるのかと思ったら、大きな掌がふわっと結衣の頭に置かれなんなく玲央の胸に倒れこんだ。





「玲央・・・・・・」


「聞こえるだろ?俺の心臓・・・・・・結衣が欲しくて暴れまくってる」



結衣の耳に聞こえてくる玲央の鼓動。



確かに大きく速い。



フローラルのリンスが結衣の髪からふわっと漂ってくるとたまらなくなる。


欲望を抑えるのに必死だった。