* * * * * *




「結衣?寝ているのか?」


玲央の声に結衣は飛び上がるほど驚いた。



「び、びっくりした~」



教室へ戻ってきてどのくらい経ったのか・・・・・・。



「結衣、よだれ出てる」



玲央は自分の口元を指差した。



「えっ?えっ?」



手の甲で急いで拭こうとした。



「?」



手の甲には何もつかない。