「心がいらないって?もしかして身体だけでいいの?」



玲央がフッと笑って真美に言う。



「そうよ 神崎くんのセフレでいいから、お願い」



真美の指が玲央の頬に伸びそっと撫でる。




結衣は声を上げないように両手で口を押さえた。



そしてクルッと後ろを向いて走った。



――セフレって・・・・・・高原さんはそれでいいの?



『心はいらないわ』



――2人の唇が今にも唇が触れそうだった・・・・・・。



結衣は教室へ戻るとイスに座って突っ伏した。