「結衣、用がないのなら出て行って」


そっけない口調で言われて結衣の心はますます不安になった。


「玲央っ!会いたかったんだよ?」


結衣は玲央に抱きついていた。


「結衣・・・・・・」


玲央の両手が結衣の肩に添えられると乱暴ではないがそっけなく引き離された。


「玲央・・・・・・」


玲央のグリーンと茶色の入り混じった瞳にメガネを通して合う。


――拒絶の色・・・・・・。


「どうして・・・・・・どうして・・・・・・そんななの?」