手が結衣の髪に触れる。



「濡れてクルクルしているよ 結衣の髪」



楽しそうに結衣の髪に指を絡ませる。



――どうしてわたしの髪で遊ぶの・・・・・・?



顔は近いし、指は髪に絡ませられ、楽しそうな玲央の表情。



「キスしようか?」



「え?な、なんでっ!?」



――どうして聞くのよっ!?



「結衣がキスして欲しそうだから」



「ふ、普通そんな事聞かないでしょ?」



「聞かないとひっぱたかれそうだし?」



ニヤッと笑う玲央を早くも叩きたくなる。



――女心が全然分かってないっ!