飲み終わると店を出てぶらぶらと歩き出した。



一緒に歩いていると周りに注目されているのが分かる。



――もちろんあたしじゃないのは百も承知している。玲央はどこへ行っても注目を浴びてしまう。



玲央に店の外で待っていてもらい結衣がブティックの中へ入った。



店から出ると玲央が数人の女の子に囲まれていた。



玲央はずっと無視をしていたらしく結衣が戻ってくると近づいた。



それからは玲央も結衣が洋服を見ている間も隣にいるようになった。



結衣としては玲央と歩けて鼻高々なのだが、どこに行っても声をかけられるのはうっとおしい。