1階に降りて雑誌コーナーにたどり着いた結衣はファッション雑誌を手にした。



最近の雑誌は豪華な付録が入っている為に中を見る事が出来ない。



――これにしようかな・・・・・・。



どの雑誌も特集は似たり寄ったりでそういう時、結衣は付録で決めたりする。



雑誌をレジに持って行く途中、目に入った雑誌があった。



結衣は立ち止ってその雑誌を手にする。



――これっていつも作品募集している雑誌だ。



カメラマンを目指すならばこの編集室の目に留まれば近道だと言われている雑誌だ。



結衣も何度か送った事があるが落選している。



その雑誌も買う事に決めて数人並んでいる後ろに並び会計を待った。