「付き合ってって、玲央、どこへ行きたいの?」


「Bookstore」


「ブ、ブック・・・・・・ああ!本屋さん♪」


突然英語で言われて焦った結衣はそれが本屋さんだとわかってにっこりした。


「出来れば大きな書店がいいんだけど」



「それなら隣町の本屋さんがこの辺りだと一番大きいと思う」



「じゃあ、そこにするよ 案内して」



――命令形ですか・・・・・・。



写真を無断で撮った負い目がある結衣は仕方なく頷いた。


「ちょっと待ってて かばん取ってくるね」



結衣は部屋に戻りお気に入りの白い合皮のかばんを持って戻った。