玲央の舌が唇を割り歯列をなぞる。



――誰と・・・・・・こんなキス・・・・・・を?



玲央のキスに夢中になりながらもとろけさせる様なキスに結衣は戸惑った。



――彼女がいたの?



そう思うと、涙が出てきた。





――結衣・・・・・・?


結衣の涙が目じりを伝いシーツを濡らす。



「やめた、襲う気が失せた」



玲央は結衣から離れると携帯電話を手にした。