「退屈~ぅ」


結衣は「んっ」と背伸びをしてからリビングに降りた。



――玲央は何しているんだろう。



そんな事を考えながら階段を降りて一番下に着いた時、足が止まった。



玲央がソファに座り本を読んでいたからだ。



「なに驚いているんだよ」



本から顔を上げずに玲央が言う。



「だ、だって玲央は部屋にいるって思っていたから・・・・・・」



結衣はすぐに笑顔になって玲央の隣に座った。



「ママ、知ってる?お買い物?」


本から顔を上げない玲央に聞く。