「そんなにいて欲しくないの?」


ベッドから立ち上がって結いに近づいた。



「れ、玲央・・・・・・」



――いて欲しいと思っているけどそんな事口に出せないよ。



顔を近づけられてメガネをかけていない玲央のグリーンと茶色の入り混じった瞳が良く見える。



思わず顔を引いてしまう。



――うわっ 顔が赤くなっちゃう・・・・・・。




結衣の戸惑った顔を見て玲央はクッと笑い、結衣の頭をポンと軽く叩いて出て行った。



――あの笑いはなんなのっ!?絶対に心から笑っていないよ。



玲央が出て行ったドアをポカンと見つめた結衣だった。