――疲れて眠っちゃっているよね・・・・・・。


喉が渇いた結衣はベッドから起き上がった。



目に入るのはカメラバッグ。



――全然使わなかったじゃん!こんな事になるなら持って行かなければよかった・・・・・・。



静かにドアを開けて階下へ降りた。




真夜中の1時過ぎ、リビングは真っ暗だった。



結衣は小さな電気をつけると冷蔵庫を開けてミネラルウォーターのペットボトルを掴んだ。



階段を上がると玲央がドアの前にいた。



「きゃっ!び、びっくりしたっ!」



まさかいるとは思わなかった結衣は飛び上がるくらい驚いた。