しばらくすると結衣が目を覚ました。


隣に玲央がいて大きな目は更に見開いた。



――どうして玲央がいるの?



玲央におぶさった事をまったく覚えていない結衣だった。



モソッと動くと隣の玲央が頭を向けて結衣を見た。



「気分はどう?」



玲央が肘を畳みにつけて起き上がった。