玲央の背中はありがたかった。



気持ちは前に行きたくても足が動かなかった。



玲央の首元に顔を埋める。



玲央に負担がかかってしまった事を申し訳なく思った。



「・・・・・・玲央 ごめんね・・・・・・」



* * * * * *



バスで待っていた女性の校医が休憩所の部屋に結衣を寝かせて熱を測っていた。


傍に玲央と珠代がいる。


青ざめていた顔色は少し戻ってきていた。


珠代は何とか帰ってこられて良かったと肩の力が緩まった。


玲央を見ると眠っている結衣をじっと見ていた。


結衣は休憩所に着いてから安心したのか眠っていた。